本学の目的の一つは、教育基本法および学校教育法に則って制定された学則(第1条)に示されているように、「良識ある社会人としての教養と基礎学力の養成、国際的視野を広め」ることである。ここに教養とは、個人が社会とかかわり、経験を積み、体系的な知識や知恵を獲得する過程で身に付ける、ものの見方・考え方、価値観の総体ということができよう。こうした教養を獲得する過程やその結果として、マナー・行動・考え方などにおける品格を有する人間として成長することが可能となるのである。このような目的達成のために、教養教育に力を入れ、広く総合的な理解や視野を育てる教育に力を入れている。
本学は品格を備えた教養人の養成とともに、時代と社会の要請に応えていく「実学」を建学の理念で謳っている。これを学則(第1条)では、「専門的・職業的な知識・技能を修得させ」ると述べている。本学は、国際化・情報化だけでなく少子高齢化もますます進む中で、この「実学」の理念を具現化すべく、専門職業教育の充実・強化に力を入れ、社会や企業等のニーズに応えている。人間教育を堅持しながらも、専門分野や職業に関連する資格取得を積極的に支援・奨励している。
短期大学の個性・特色の一つは、地域の身近な高等教育機関として、地域社会に貢献できる人材を養成することである。本学は南九州地域に存在し、地域の人々に親しまれて成長してきたことに鑑み、今後も地域社会に貢献しうる有為な人材を養成していく使命を担っている。本学では身近な社会と積極的にかかわる態度を培うとともに、地域社会の向上や活性化に寄与するために必要な知識・技能・観点の教育を通して、「豊かな個性を持つ社会の有為な形成者」の養成(学則第1条)という本学の目的達成に努めている。
「建学の精神」から導かれる本学の教育理念は、以下の通りである。
「思いやりの心を有し、感謝を忘れず、地域社会に貢献しうる品格ある教養人を養成する。」
「建学の精神」、「教育理念」から導かれる本学の「教育目的」は、以下の通りである。
「本学は、教育基本法および学校教育法の精神にのっとり、良識ある社会人としての教養と基礎学力の養成に努めるとともに、専門的、職業的な知識・技能を修得させ、国際的視野を広め、豊かな個性を持つ社会の有為な形成者として必要な資質を養うことを目的とする。」
南九州大学短期大学部の「建学の精神」、「教育理念」、「教育目的」から導かれる国際教養学科の教育目標は、以下の通りである。
学修成果とは、教育課程や教育プログラム・コースにおいて、一定の学習期間終了時に、学生が学習を通して知り、理解し、行い、実演できることを期待される内容を表明したものである。また、学修成果は、学生が学修を通して達成すべき知識、スキル、態度などとして示すものである。本学国際教養学科における学修成果は以下に示すとおりであり、短期大学士(国際教養)を授与される学生は、以下のような能力を有する。
国際教養学科では、以下のような能力・資質・希望を持つ人を広く求める。
様々な可能性を持つ人を受け入れるため、多様な選抜方法による入学試験を実施します。
国際教養学科では、以下の方針に基づき、カリキュラム(教育課程)を編成する。
以下の方針は相互に有機的関連を有する。
所定の単位を修め、別に定める学修成果の達成を通して以下の能力を備えた学生に卒業を認定して、「短期大学士(国際教養)」の学位を授与する。
南九州大学短期大学部では、短期大学士課程教育の成果を可視化し、教育改善・進化に取り組むことを目的に、学生の学修成果を点検・評価します。学修成果の点検・評価にあたっては、本学の教育の理念・目標及び学科の3つの方針(ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシー)に基づき、短期大学(機関レベル)、学科・コース(教育課程レベル)、科目(授業レベル)の3つのレベルにおいて、直接的かつ間接的評価指標の下、多面的に行います。
短期大学(機関レベル)
学科の3つのポリシーに基づき、教育プログラムが実施され、学生が自らの志望進路に向けた学修成果を獲得しているか点検・評価します。主な評価方法は、学生の学修行動・学生生活の実態を検証する学生生活実態調査(対象:1, 2年)、本学の教育プログラムに対する学生の入学時の期待及び卒業時の満足度に関する調査(対象:1, 2年)、学生のジェネリックスキルを測定するPROGテスト(対象:1, 2年)、卒業後の職業社会における教育プログラムの成果の点検・評価に関する調査(対象:卒業生、雇用主)など。
学科・コース(教育課程レベル)
学科・コースにおける学士課程教育プログラムが、学科の3つのポリシーに基づき、実施されているか点検・評価します。主な評価方法は、取得単位数(対象:1, 2年)、課外活動状況調査(対象:1, 2年)、資格・免許取得状況(対象:2年)及び資格・免許の卒業後の活用予定者率(対象:2年)など。また、短期大学(機関レベル)において実施する学生生活実態調査やPROGテストの結果を基に、学士課程教育の点検・評価を行い、プログラムの改善・向上を図ります。
科目(授業レベル)
授業の目的と到達目標に基づいて授業が実施されているか点検・評価します。主な評価方法は、各科目の成績評価(対象:1, 2年)とその成績評価の分布状況(対象:1, 2年)、学生が学期末に授業内容を振り返る学修ポートフォリオ(対象:1, 2年)など。学科・コース(教育課程レベル)と科目(授業レベル)の点検・評価結果を踏まえて、学科のディプロマポリシー(学位授与の方針)に基づいたカリキュラムポリシー(教育課程の編成の方針)の見直し、及び教育プログラムの改善・向上を図ります。
アセスメントの実施に向けて、今回策定したアセスメントポリシーの内容・妥当性等を継続的に検討・確認しながら、今後、具体的に取り組んで行きます。