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『記者の仕事と私の就活』について

2022年7月15日

一般社団法人 共同通信社記者の杉山麻子氏を講師にお迎えし講演いただきました。

 「キャリア・デザイン」の授業では、毎年恒例となっております標記テーマの講演会ですが、今年も6月30日に開催いたしました。杉山記者の興味深いお話に学生は引き込まれていました。また、大学卒業後入社2年目の杉山記者と年齢が近いこともあり講演後も多くの学生が活発に質問していました。

 後日、受講生から寄せられた感想文の中から、オフィス情報コース 渡邉紗那さんの文章を掲載します。                         

キャリア・デザイン担当:柚木崎千春

科目:キャリア・デザイン
共同通信社記者 杉山麻子氏の講演会に参加して

国際教養学科 オフィス情報コース2年 渡邉 紗耶

 今回の講演で学んだことは2つある。まず、共同通信社は自社の新聞を発行しているのではなく、各地方の新聞へ記事の提供を行うことが主な業務ということである。私は昨年、ネットニュースを引用し、それを自分なりにまとめ、南短のネット新聞を作成することで単位を取得する授業を履修していた。それは週に2回以上と定められており、良い記事を見つけるために日々ネットニュースを見る習慣ができた。その習慣が今でも残っており、ネット上にあるニュースやそれに関する読者意見を目にすることが多々ある。そのニュースを読む際、発行元も同時にチェックしているのだが、自分の中で選ぶ記事は共同通信社が多いように感じていた。その印象から共同通信社が発行している新聞があるのだと勘違いしていたため、この事実には驚かされた。また、ニュースを表面上だけで情報を取り込んでいたことに気が付いた。これからは読み取る情報すべてにアンテナを張って、その奥にある事実も読み取りたいと思った。


 次に新聞記者になる人に求められていることは、記事を書く「文章力」ではなく「コミュニケーション能力」ということである。確かに新聞記事を書く上で、客観的な文章や読者の知りたい情報をどのように取り込めるかといった国語的な技術があれば、記事の魅力は高まる。しかし、記事を書く前提として、それに関するインタビューも同時に必須になってくる。聞き込み調査は技術ではなく、人間的な能力が基礎になる。相手の気持ち・気分を理解し、それを踏まえたうえでどのように会話を進めるか、どれほど歩み寄って距離を縮めれば良いのか判断するためにも、コミュニケーション能力は確かに必要だと感じた。今やどの業界においてもコミュニケーション能力は必須となっているが、新聞社のみならず、お客様のためを思う気持ちを表すためには言葉が必要であり、その言葉を効果的に放つ能力は必要不可欠である。


 今回は杉山さんの話を伺って、これまで新聞社に抱いていた偏見と実際の業務のギャップに驚いただけでなく、新たな学びも得ることができた。講演で得た知識や学びを、就活だけでなく今後迎える社会人生活にもいかしていきたい。また、本学の図書館には宮崎日日・讀賣・日経をはじめとする新聞のみならず、英字新聞も含めると計6紙を取り寄せている。この環境をチャンスにし、学校で読む機会を作ることにも挑戦したいと感じた。
                                             

以上

講演の様子